人生で1番大切なのものは「時間」なのでしょうか。
お金で時間を買うことができますが、果たしてその買った「時間」は、有益なものになっているでしようか。
お金で「時間」を買うことや自由に使える「時間」をつくること、その発想自体は問題ないと思います。むしろ、削減できる手間や時間は、お金によって効率化した方が良いでしょう。
しかしながら、「お金で時間を買うこと」そのものが目的になってしまっては、本末転倒です。
お金で時間を買ったその後に、何をしたいのかをあなたは明確にしているでしょうか。
金持ち父さん貧乏父さんが与えた衝撃
何年か前に、金持ち父さん貧乏父さんという本が流行りました。現在は、流行っていた当時ほどのブームではありませんが、安定的に売れてる本です。
本の主なメッセージは、「不労所得を得て経済的に豊かになれ!そのために負債ではなく資産(不動産)を買え!」というものでした。
そして、時間の自由を得ることが素晴らしいと賞賛されていました。
このメッセージに驚いたのが、日本で働いている人たちです。今まで「会社が第一」であった多くの日本人サラリーンにとっては、「経済的自立」をして会社をやめるという概念自体が薄かったからです。
この本は、日本のサラリーマンンに新しい価値観を与えたという意味で、とても大きな価値があります。
自由を過剰に求めると
しかし、そのインパクトが強すぎたのか、「経済的自由」や「時間的自由」を過剰に求めるあまり、何かを犠牲にする人もできてきました。
犠牲にしてきたものは社会的な信用かもしれませんし、人間的な繋がりにおける信用かもしれません。または無茶をして健康を犠牲にする人もいれば、無理な借り入れをして不動産や事業を行なって破産してしまった人もいます。
その中でも1番の犠牲となったものは、自らの心の声ではないでしょうか。
本当にやりたいと思えることが分からないまま、経済的自立だけを目指すことで、心の声を聞くことが少なくなってしまってはいないでしょうか。
誰かに植え付けられたゴールを目指すことで、心の声を閉ざしてしまうことは、経済活動的にもマイナスでしょうし、1人1人の人生によってもプラスなことはないでしょう。
ひいては、私達人類にとってもデメリットをもたらす可能性もあります。
時間を新たに生み出したら何をしたいかを考えておく
誰かに植え付けられたゴールを追いかける時代は終わりに近づいています。
もちろん、誰かの指示に従うことは楽ですし、満足感やメリットを事前に提示されている場合が多いはずです。そちらの方が行動もしやすく、何も考えずにその提示されたメリットを得られる確率は高いでしょう。
しかし、その得られたものは、本当にあなたが欲しいもの、目指す場所でしょうか。
お金を使って時間をつくりだしたその後は、誰かの指示ではなく、自分で考えてやりたいことを見つけ出すべきではないでしょうか。
「時間をつくったら何をしたいか」。お金によって時間を生み出す前にこそ、このテーマは考えてみる価値のある命題です。
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