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好きなことがあるから好きなことがある~あるいはお金がないと好きなことができない人の頭の中~

コラム

お金を稼げれば好きなことができるという人がいる。

でも、そう言う人は実際にお金を稼いだその後でも、その好きなことをすることはない。

なぜなら、もっとお金を稼ぎたいという欲が生まれて、好きなことを先延ばしにするからだ。

ある程度稼げるようになっても、「もっと稼いでから好きなことをしよう」という思いが際限なく浮かんできてしまう。

そういう人は、とてもシンプルで大切なことを忘れている。

それは、「好きなことがあるから好きなことがある」ということだ。

例えば、あなたがダンスが好きなら今すぐに踊ればいいし、旅行に行きたいなら簡単な旅行に行けばいいだろう。

しかし、ほとんどの人は、「お金を稼いだら」とか「時間がないから」という理由でそれをしない。

お金を「稼いでから」好きなことをするという人は、お金を稼いだ後でもほとんど実行しない

「お金」や「時間」がないと好きなことができないと思ってしまう人の例

例えば、ダンスを習いたいという人がいたとしよう。

その人が「お金を払ってダンススクールに通おう」と思った場合、それらに使うお金がないという理由でダンスを始めないことがある。

または、そこに通う時間を見つけられないという理由で、結局自分の「ダンスをしたい」という思いを心の奥にしまいこんでしまうのである。

実際に私の友人がこうだった。

たまに会う度に「ダンスをしたい」と言っているが、私が「やればいいじゃん」と言うと、「お金」や「時間」を理由に

今はできないけど、お金を稼いだらやりたい

と言っていた。

そしてついに、「ダンスをしたい」という言葉も発言しなくなった。

私が「ダンスをやりたいと言っていたよね。もうやりたくないの?」と聞くと、私にこう言い放ったのである。

お金を稼いでからダンスをやりたいんだ。今はお金を稼ぐことに集中するために、ダンスのことは忘れるようにしているんだ

本当にやりたいことがあるなら、お金や時間に関係なくもうやっている

ただ考えてみてほしい。本当にやりたいことや好きなことがある場合、「お金」や「時間」を理由にしてそれをしないということはあるだろうか。

例えば、先ほどのダンスをしたいという人の場合、本当にダンスをしたいのであれば、家でYoutubeレッスンを見ながら踊ったり、CDをかけて自分で自由に踊ることをしてしまっても何らおかしくない。

しかし、「お金」や「時間」を理由に好きなことをしない人がいる。

得てしてそういう人は、「お金を稼いだ後」においても、その好きなことをする確率は低いと言わざるを得ない。

なぜなら、本当に好きなことがある人は、お金や時間がなくても、何とかそれをする方法を見つけてやってしまうからである。

その理由は単純だ。それをすることが好きだからである。

でもこれがなかなかできない。

その要因の一つには、冒頭で述べた「お金を稼いでから好きなことする」という考えがあるように思えてならない。

お金を「稼いでから」しか好きなことができないと思ってしまう2つの理由

ではなぜこんなふうに思ってしまうのだろうか。

理由は2つあるだろう。

  1. 資本主義に洗脳されている
  2. そもそも好きなことが分からない

理由1 資本主義に洗脳されている

1つ目は、資本主義に洗脳されているという理由だ。

お金が絶対だという価値観が、「お金を稼いでからでないと、好きなことをしてはいけない」という思いにさせるのだろう。

また、「仕事で成功してからでないと、好きなことをしてはいけない」という思いも、同じことが原因だろう。

お金を稼いでいないのに好きなことだけしている人を「おかしい」と思ったことはないだろうか。

もしそうだとしたら、資本主義に洗脳されている可能性がある。

理由2 そもそも好きなことが分からない

2つ目は、そもそも好きなことが分からないというパターンだ。

自分では〇〇がやりたいと思っていても、実はテレビで見たからとか、友達がやっているからという、他人の価値観を自分の価値観だ勘違いしていることが多い。

先ほどのダンスをしたい人の例で考えてみよう。

本人はダンスをしたいと思っていても、実は「ダンスをしているとモテる」と雑誌に書いてあったとか、友達に「ダンスをして5kg痩せた」などの情報から、「ダンスがしたい」と思い込んでいるパターンである。

そういう人は、好きなことをしようとしても、「何か違う」という気持ちでもんもんとした時間を過ごすのだろう。

何か違うと感じるの原因は、あなたは無意識のどこかで「本当は好きじゃない」と知っているからだ。

好きなことをして生きている人が最低限満たしている2つの特徴

逆に言えば、好きなことをして生きている人は、最低限次の2つの特徴を満たしている。

  1. 資本主義に洗脳されていない
  2. 自分の好きなことが分かっている

どちらか一方でも欠いてしまうと、好きなことをして生きることは難しい。

まず、そもそも自分の好きなことが分からなければ意味がない。

また、分かっていたとしても、資本主義に洗脳されていててもいけない。

なぜなら、お金儲けだけにエネルギーを注いで心身ともに疲れ果ててしまえば、好きなことをするどころではなくなってしまうからである。

では、それらを克服するにはどうしたらいいだろうか。

それについては、また違う記事で書いていこうと思う。

参考文献

里中李生(2014)「男は一生、好きなことをやれ!」三笠書房
苫米地英人(2012)「金持ち脳 ~捨てることから幸せは始まる」徳間書店
本田静六(2013)「人生計画の立て方」実業之日本社

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