「10年後の仕事図鑑」堀江貴文・落合陽一著 感想 

読書・オーディオブック

10年後の仕事図鑑という本を読みました。

この本は堀江貴文氏と落合陽一氏が対談した内容を編集したものです。

堀江貴文・落合陽一(2018)「10年後の仕事図鑑」SBクリエイティブ社

主に10年後のような未来について、仕事や働き方、ひいては生きていくうえでの考え方まで幅広く語っています。

そこで今回は、この本を読んだ感想などをまとめたいと思います。

この記事を読むことで、

この本を読んだことがない人は本の概要を

読んだことはがある人は新しい見方を

知ることができると思います。

この本は10年後の「仕事図鑑」なのか!?

まず、タイトルの「仕事図鑑」というのは大げさです。図鑑と言われるほど整理されているわけではなく、10年後の仕事はこうなるだろうという予測が書いてあるに過ぎません。

おそらく、このタイトルは編集者がキャッチコピーとして大げさにつけたものでしょう。実際に、堀江氏と落合氏ともに「この本の通りになるとは限らない」と言及しています。

それでも、この本を読む価値はあると思いました。というのも、「未来を考えるきっかけ」になるからです。

ただ、この本を単独で読んで「未来はこうだ」と決めつけて思い込んだり行動するのは危険でしょう。

そのため、例えば下記の本などを合わせて読み、自分なりに未来の仕事や働き方を考えるといいと思います。

  • 渡邉 正裕(2012)「10年後に食える仕事、食えない仕事」東洋経済新報社
  • 藤原 和博(2017)「10年後、君に仕事はあるのか?―――未来を生きるための「雇われる力」」ダイヤモンド社
  • 苫米地 英人(2017)「2050年 衝撃の未来予想」TAC出版
  • 山口 揚平(2015)「10年後世界が壊れても、君が生き残るために今、身につけるべきこと 答えのない不安を自信に変える賢者の方法」SBクリエイティブ

これらの本を一緒に読みながら考えることで、多面的な側面から未来について考察できるはずです。

「未来へは不安よりも楽しみを持とう」という考えに共感した

ここからは印象的だった点をまとめたいと思います。

まず堀江氏が語っている人生に不安を持ち込むなという視点はとても共感しました。

でも、よく考えてみてほしい。

1度きりの人生に、不安を持ち込むことに何の意味があるのだろうか。

今この一瞬に全力で向き合い、心の底から楽しむことが、命を与えられた私たちの使命ではないだろうか。

僕には、未来を悲観して足をすくめている時間など、1秒たりともない。

どこに共感したかというと、「不安」ではなく「楽しみ」をもって生きたいという点です。

この本を最初にざっと読んだ時には、少し怖いというか、不安に感じる部分がありました。というのも、AIが人間の仕事を奪ったり、それに伴って人間の仕事が変化してしまうと考えたからです。

でも、何回か読んでいるうちに、これは違う、と思うようになりました。

こういう時代だからこそ、不安ではなく、自分の好きなこととかやりたいことに目を向けるべきではないか、と。

なぜなら、好きなことややりたいことに目を向けないと、AIに仕事を奪われるのではなく、「人間がAI=ロボット」になってしまう、と思ったからです。

機械やAIは過去の最適化はできますが、人間のように過去にはない全く新しい考えは生み出せません。人間は機械やAIに最適化という点では太刀打ちできませんから、人間らしいクリエイティブな発想を生み出すためには、「やりたいこと」「好きなこと」に目を向けることが必要不可欠です。

このように考え、堀江氏の意見に共感しました。

本質的に重要なのは「価値ある仕事に就く」のではなく、「価値ある仕事を創出する」主体性だ

続いて、落合陽一氏の言葉で印象に残ったを引用したいと思います。これは、「おわりに」の章に書いてありました。

本質的に重要なのは「価値ある仕事に就く」のではなく、「価値ある仕事を創出する」主体性だ

なるほどなと思ったのは、「価値ある仕事を創出する」という言葉の「価値ある」という修飾詞です。

よくビジネスの世界では、仕事は生み出すものだ、とよく言われますよね。有名なのは、リクルート創業者の「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」という言葉でしょう。

ただ、落合氏の言葉には「価値ある」という修飾詞がついているという違いがあります。

この「価値ある」仕事の「価値」とは何かと考えた時に、落合氏は「未来には何に価値があるかをも自分で考えよ」と言っているように思えました。

価値ある仕事の「価値」とは何かを自分で考えられないと、未来の人々のニーズを予測できませんし、ましてや「仕事を創出」するに至るはずがありません。

なぜなら、人々の役に立たないことは仕事になりえないからです。人々の役に立たないことは、単なる趣味に過ぎません。

だからこそ、その未来の価値を自分で考えられるようになるためには、圧倒的な知識が必要不可欠でしょうし、堀江氏が言うような「遊びに没頭しろ」ということもそのヒントになるはずだと思います。

没頭しろ!そして100万人に1人の存在を目指せ!

最後に再度堀江氏の言葉を引用して終わりたいと思います。全て本書に出でくる言葉です。

没頭するためには、自分の感覚信じて、自分で方法を考えること。没頭することではじめて「好き」の感情が生まれる。

堀江貴文氏
へびりだ
へびりだ

まさに、没頭することでしかAIに勝てないと思う。そして人間の感情こそが、ロボット・AIにはないユニークな点で、かつ、優位な点であるはずです。

これから「好きなこと」を見つける際には、「収支」などの打算を捨てて考えることだ。なぜなら「それが仕事になるか」「ペイするから」なんて、未来になってみないとわからないからだ。

堀江貴文氏
へびりだ
へびりだ

「収支」、つまり「儲かるか」なんて考えたら過去に縛られてしまい、新しい発想を生み出すのに制限がかかってしまうということでしょ。「儲かるか」どうかなんて、最後に考えればいいと私も思います。

代議不可能な価値のつくり方
・好きなことに没頭し、仕事になるやで遊び尽くす
・好きなことを掛け合わせ、「100万分の1」を目指す

堀江貴文氏
へびりだ
へびりだ

この本のまとめのような内容ですね。特に「100万分の1」になるというコンセプトは、記事の冒頭に参考書籍として挙げた藤原氏の考えが元になっています。

100万分の1人になるには、100人に1人しかできないことを3つ掛け合わせるというコンセプトです。1/100 × 1/100 × 1/100で100万分の1、という計算です。

何かの一つのことで100万人に1人になることは相当難しいです。しかし、100人に1人のレベルのことは、ある程度何かに没頭すれば到達しやすくなります。

実際に藤原氏は、ダイヤモンドオンラインの連載でこう語っています。

まず、ある分野で集中して仕事をして、100人に1人の希少性を確保しましょう。

次に、違う分野で仕事をして100人に1人の希少性を確保できれば、もう掛け算すれば1万人に1人の希少性を確保できたことになります。

出典:「藤原和博流「100万人に1人」の存在になる方法」ダイヤモンドオンライン

堀江氏は、藤原氏のこのコンセプトを元に、さらに条件を加えているように思えます。それは、

100人に1人になる項目も、好きなことに没頭して到達しろ

ということです。これは私の想像にすぎませんが、堀江氏はこのように考えているのではないでしょうか。

没頭できることでこそ、好きになり、100人に1人になるスピードも速くなる。そして、それらの好きな1/100を掛け合わせた相乗効果は相当見込める

と。

もし上記のように考えているなら、私も完全同意です。

気になることにまずチャレンジし、没頭できたらそれらをさらにやり込んで「1/100」なる項目をどんどんつくりたいと思います。

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