ちきりん著『自分の意見で生きていこう』を著書シリーズ最初に読みたかった理由

コラム・オピニオン

「もっと早く読みたかった。」

ちきりんさんの著書『自分の意見で生きていこう』を読んでみて出た一言です。この記事では、その理由を書いていきたいと思います。

*ちきりんさんは有名な社会派ブロガー

もっと早くというのは、ちきりんさんが書いた以下のシリーズの中で、最初に読みたかったという意味です。

  • 『自分のアタマで考えよう』・・・2011年発売
  • 『マーケット感覚を身につけよう』・・・2015年発売
  • 『自分の時間を取り戻そう』・・・2016年発売
  • 『自分の意見で生きていこう』・・・2022年発売

ちきりんさんはこれらの著書を

「これからの世の中を生き抜くために必要とされる根幹の力」について解説するシリーズ

として位置付けています。

「これからの世の中を生き抜くために必要とされる根幹の力」について解説するシリーズが4冊目にしてようやく完成するからです。

ちきりん(2022)『自分の意見で生きていこう』ダイヤモンド社

なぜ、私がシリーズの最初に”最後に”発売された『自分の意見で生きていこう』を読みたかったのかというと、次のような理由からです。

ちきりんさんの言いたいことをまとめてみると、自分のやりたいことがある程度決まっていない人にとって、この本を最初に読むことで、人生へのプラスの影響度合いを高くできると思うから

本記事ではこの結論を説明していきます。

関連記事(『自分の意見で生きていこう』を読んで考えたことシリーズ)
ちきりん著『自分の意見で生きていこう』をディベート的に整理してみた
まずは「意見」を言えることが大事だが、「反応」もヒントにして「意見」を磨くべき

『自分の意見で生きていこう』が言いたいこと(解釈の一例)

この本が言いたいことを私なりに解釈するとこうなります。

  • “自分の意見=白黒ハッキリさせた自分の主張・意志”を明確にしないと人生損する
  • 逆に意見を持って生きれば自分を知ることができ、ひいては他者にも貢献(影響を与える)できる
  • そのために、まずは知らないことでも「自分のポジションをハッキリさせる」練習から始めよ

勘違いしてほしくないのは「自分の意見を持ってどんどん主張して人生を切り開こう!イエーイ!」みたいなポップな本ではないということです。どちらかというと、ちきりんさんが問うているのは

「意見の内容の良し悪し」ではなく「そもそもの自分の意見の有無」

だと思います。

その原因を、本書では”学校的価値観=「すべてに正解がある」という刷り込み”と指摘しています。詳しく知りたい方は本書をお読みください。

なお、ちきりんさん自身はあとがきの中で、この本を次のように捉えています。

『自分の意見で生きていこう』は、誰のものでもない、自分オリジナルの人生を手に入れるために不可欠な「意見」の重要性について書いた本です。

ちきりん(2022)『自分の意見で生きていこう』ダイヤモンド社 あとがきより

ちきりんさんが体系的に言いたいことのまとめ(解釈の一例)

本題に入る前にもう少しお付き合いください。

私が『自分の意見で生きていこう』をシリーズの最初に読みたかった理由には、ちきりんさんの主張を自分なりにまとめた結果が前提にあります。

ちきりんさんは、 「これからの世の中を生き抜くために必要とされる根幹の力」 をテーマに以下の4冊を出版していますが、その他にも複数の著書があり、さらにはブログには1000を超える記事(2022/1/22時点では1805!記事もあった)によって”自分の意見”をハッキリさせています。

著書メインテーマ発売年
自分のアタマで考えようロジカルシンキング2011
自分の時間を取り戻そう時間配分と生産性2015
マーケット感覚を身につけようマーケット感覚2016
自分の意見で生きていこう自分の意見2022
ちきりんさん著書「これからの世の中を生き抜くために必要とされる根幹の力」を解説するシリーズ

私は全てのブログ記事に目を通していませんが、500記事くらいは読んでいます。また、この後紹介する例として取り挙げた本は全て目を通しています。

*一部ブログ記事にもしています→「ちきりん著「自分の時間を取り戻そう」に書かれていない視点」

そのためか、『自分の意見で生きていこう』を読み終わった時に

「何かつながった」「ちきりんが体系的に言いたいことの大枠はこのようなことでは?」

と思うようになり、まとめた次第です。その結果を一枚のスライドにしたのがこちら。

ちきりんさんのブログや著書を読んだ管理人による解釈

次からそれぞれ簡単に説明していきます。

「人生の時間配分」=「どう生きるか」が主張の前提にあるのでは?

以下の書籍の前提として、ちきりんさんが人生についてどのような認識があるかを考えました。

著書メインテーマ発売年
自分のアタマで考えようロジカルシンキング2011
自分の時間を取り戻そう時間配分と生産性2015
マーケット感覚を身につけようマーケット感覚2016
自分の意見で生きていこう自分の意見2022
ちきりんさん著書「これからの世の中を生き抜くために必要とされる根幹の力」を解説するシリーズ

探していると、ちきりんさんブログ記事「人生の時間配分」=「どう生きるか」という記事がそれにあたると思うに至りました。

記事の中から重要だと思う部分を引用します。

言いたいことは、「自分の時間をどう使うか、それについて自分の基準をしっかり持つって大事だよね」という話。
(中略)
人間にとっても最も限られているリソースは「人生の時間」なんです。

「人生の時間配分」=「どう生きるか」Chikirinの日記(2022/1/23アクセス)

多くの人は、就職して会社に入ると再び「人生の時間配分権」を自ら組織に献上し、手放してしまう。

そして20年。40代半ばになって、ふと気が付く。「これってホントにオレの人生?」、「あたしってこういうふうに生きたかったんだっけ?」

子供たちは大人から「○○は一日〇時間」を言われる生活から、どこかで「俺は人生の時間のこれだけを○○に使う」と、自分で決める人にならなくちゃいけない。

「人生の時間配分」=「どう生きるか」Chikirinの日記(2022/1/23アクセス)

このように、ちきりんさんは人生について

  • 時間を何にどれくらい使うか
  • その時間配分を、自分自身で分かっているか(決めているか)

が大事であると主張しているように見えます。

時間配分を決めるには自己理解が必要(自分の意見が必要)

では、その時間配分をどのように決めるでしょうか。そのためには「自己理解」が大事になると解釈しました。

ちきりんさんは著書『自分の意見で生きていこう』の中で、「最初に必要なのは自我の確立」と記しています。

こちらは承認欲求そのものだけではなく、人生の時間配分の決めるにあたって重要なプロセスだと思い、引用します。

【承認欲求が充足するステップ】
1. 日常生活で見聞きし、体験したさまざまなことについて、自分の意見を明確にする。外部に表明する必要はなく、日記帳や他者が閲覧できないブログやメモに書き記すだけでもOK。

2. それらの「自分の意見の束」によって、自分という人間がどのような人間なのかを、自で理解する。「自我の確立」

*3,4番目のステップは省略
ちきりん(2022)『自分の意見で生きていこう』ダイヤモンド社

野球のイチローさんや将棋の羽生善治さん、スケートの羽生結弦さんのように、最初からやりたいことが分かっている人はおのずと時間配分が決まるでしょう。しかし、多くの人が幼少期からそれが分かっている人は多くいません。

そのため、上記のように日常生活や社会生活、日々の経験から「自分の意見」を考えて明確にしていくことで、「自分の人生の時間配分」に対しても「自分の意見」が持てるようになるのではないでしょうか。

とはいえ、人生の時間配分に関しては「考える」だけではなく、体験したことに対しての「違和感」や「感動したこと」など、感情に響くことが「意志」に影響することもあるはずです。

よって、「自己理解=自我の確立」のためには、「経験」と「知識」、それらに対して「自分の意見を持つ力=考える力」が必要になるのではと私は解釈しました。

ちきりんさんのブログや著書を読んだ管理人による解釈

経験、知識、考える力に対して、ちきりんさんの本は次のように位置付けられると思います。

もちろん、上記の本もこの後に紹介するプロセスにも活用できるはずです。

ただ、メインの役割としては、「自分の生きたい時間配分を決めるために、ちきりんさんの考え方や事例をもとに参考にしよう」というものになるでしょう。

時間配分の決め方

次は時間配分の決め方です。「自己理解」=「自我の確立」によってやりたいこととどれくらいの時間配分をざっくり決めた場合、それをどのように具体的なプランに落とし込む作業が必要になるはずです。

ざっくり時間配分決め→具体的なプランへの落とし込み

その具体的なプランへの落とし込みについて参考になるのがちきりんさんの以下の書籍だと思います。

厳密にいえば、時間配分そのものに関わる部分でもあります。ただ、メインの役割としては具体的なプランへの落とし込みに役立つという位置付けとして取り挙げました。

それらを実現するための工夫(ロジカルシンキング、マーケット感覚など)

最後に、やりたい時間配分とプランが決まってからの実現するための工夫です。そのためのスキルとして、以下の書籍がまさにメインの役割として活用できると思います。

ロジカルシンキングではどちらかというと、「物事の分解、分析の仕方」という「頭」の使い方が紹介されています。

マーケット感覚では、「頭」の使い方というよりは、自分以外の他者(=市場)の「感情を含めた心の動きや深層に眠る欲求」に焦点を当てています。これらの欲求はロジカルではなく、各個人の「価値観」に依存します。

理想の時間配分で生きることは難しいかもしれませんが、それを実現するための工夫として、上記の本は参考になるでしょう。

『自分の意見で生きていこう』をシリーズのをはじめに読みたかった理由

先ほどの章では、私なりにちきりんさんの主張と本の位置付けの解釈を紹介しました。ではここでやっと本題です。

ちきりんさんのブログや著書を読んだ管理人による解釈

なぜ、以下の「これからの世の中を生き抜くために必要とされる根幹の力」を解説するシリーズ本の中で、最後に発売された「自分の意見で生きるいこう」と最初に読みたかったのかという問いです。

著書メインテーマ発売年
自分のアタマで考えようロジカルシンキング2011
自分の時間を取り戻そう時間配分と生産性2015
マーケット感覚を身につけようマーケット感覚2016
自分の意見で生きていこう自分の意見2022
ちきりんさん著書「これからの世の中を生き抜くために必要とされる根幹の力」を解説するシリーズ

それは、記事冒頭に書いたように、

ちきりんさんの言いたいことをまとめてみると、自分のやりたいことがある程度決まっていない人にとって、この本を最初に読むことで人生へのプラスの影響度合いを高くできると思うから

です。

前の章で説明したように、自分の人生を時間配分がある程度決まっている人は、ちきりんさんの以下の本が即効性があるし、役立つでしょう。

ただ、普通の会社員の私のように、「人生の時間配分はそこまで決まっていない、やりたいこともハッキリあるわけではない」ような人によっては、最後に発売された『自分の意見で生きていこう』を若いうちに読みたかったと思うのです。

なぜなら、考える力は複利に働くだろうし、若ければ若いほど、その時に思いついたアイデアも行動に移しやすいからです。

「何歳からでも考える力は身につけられる」はずですが、若いにこしたことはありません。ただし、ちきりんさんのブログ記事 「最後通牒は37歳」 にあるように、年齢をとるにつれて取れるリスクが変わってくることもあります。

別に理由としては、『自分の意見で生きていこう』の良さは、考える力を鍛えるきっかけになることはもとより、「自分の意見=意志を持って人生の主体的に決めていくこと」を後押ししてくれるからです。

こちらも若い時に気づいた方が良いですし、もともとできている人には「当たり前」かもしれません。小さい頃から「自分の意見」を持って生きてきた人には、

の書籍が即効性があって役立つと思います。

しかし、そうではない人にとって、

が長期的に1番大きなプラスの影響があり、個人的にシリーズで1番早いうちに出会いたかった本だと思います。

*ちきりんさんのブログ記事「新刊『自分の意見で生きていこう』の出版秘話」では、ちきりんさんが最初に書きたかったのは『マーケット感覚を身につけよう』だったようです。

*出版の順番では、読者側の都合ではなく、「市場に受け入れられるか=売れるか」とビジネス側の判断もあります。なので、今回の私の主張はあくまで一読者側の視点としてご理解ください。

まとめに代えて-まだ自分の意見で生きてないの?と考えてみる-

この記事では、 『自分に意見で生きていこう』 を最初に読みたかった個人的な理由を書いてきましたが、もしかしたら「言い訳」っぽいとあなたは思うかもしれません。

はい、その通りです。このまま私が読んで終わりにしてしまい、「早く読みたかった~」と嘆いているだけでは、ただの言い訳になってしまいます。

また、「早く読みたかった」と嘆くべきは、出版社やちきりんさんに対してではなく、同様のメッセージを自分自身で「考えて」こず、「気付かなかった」私自身に対して行うべきでしょう。

そのため、私なりに「自分の意見」を持って生きられるよう、メモやブログでの意見表明から始めます。

残りの人生で、今日がいちばん若い日(同タイトルの小説より)

だと思いつつ、

いつ、やるの?今でしょ?(林修先生より)

とハッパをかけ、

まだ自分の意見で生きてないの? (○○○○風に)

と自分に煽りをいれていきたいと思います。

関連記事(『自分の意見で生きていこう』を読んで考えたことシリーズ)

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